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下宿生あるある

下宿生あるある

下宿での生活は大学生活の中でも特異な世界です。生活スタイルが実家にいる時と大きく変わるわけですから、実家で暮らしていたら、おそらく経験することが無かったと思えることがたくさんあります。そんな下宿生活で、いつの間にか自然と身についてしまっていたり、そう言えば確かによくやったなと思ったりした、下宿ならではの「下宿あるある」を下宿生の先輩である筆者がまとめてみました。これらは下宿を経験した人ならば少なくとも一度は、経験したり、また実感したりしたことがあるのではないでしょうか。

友達からお土産をもらう

地方の学生と仲良くなると、その友達が帰省先から戻った時にその土地の名産品をお土産としてもらうことがよくあります。地方出身の人が下宿先で多ければそれは異文化交流のチャンスです。沖縄出身の学生がいれば、ちんすこうなんてものが配られたりします。新潟出身の学生からは日本酒が提供され、どこかの部屋で酒盛りが始まることも。これは下宿生活の醍醐味のひとつと言ってもよいでしょう。

私物が代々受け継がれる

先輩から後輩へ、部屋にある私物が代々受け継がれていくことがよくあります。自転車やハンガー、目覚まし時計など下宿生が私物として持っていたものは、下宿を退去する際に、残った学生たちに受け継がれることがあります。それが時として3代、4代と受け継がれることも。中にはライダースの革ジャンや、エレキギターを残してくれる先輩もいたりします。そうやって受け継がれていく私物が学生たちの生活に潤いを与えてくれます。

大浴場で堂々とできるようになる

誰かと一緒にお風呂に入るのが恥ずかしい人でも、共同の大浴場に入るわけですから、毎日銭湯に通っているようなものです。なので、自然に堂々と風呂場で過ごすことができるようになります。中には普通にシャンプーや石鹸を貸し借りするなんてことも。こんな風景は下宿生活ではよくあります。

洗濯物の干し方が上手くなる

下宿生活を始めると洗濯はどうしても避けて通れません。コインランドリーで洗濯できてしまう時代ですが、干すのだけは自分でしなければなりません。乾燥機はお金がかかったり、そもそも下宿に設置されていなかったりする場合もあります。干すことぐらいは自分でできるようにならなければいけないわけです。その結果、だんだんと手際が良くなり、狭い場所で、しかも少ないハンガーをうまく使って干せるようになります。

下宿生と大学で会うと笑顔になる

大学で同じ下宿のメンバーに会うと思わず声をかけたくなります。下宿の仲間と顔見知りになると、それだけで特別感が出てきます。学校がそれほど大きくなかったりすると、大学のどこかで顔を合わしたりすることもよくあります。その時は思わず「お疲れ。どんな感じ?」なんて声をかけて、思わず笑顔になることもよくあります。

友達を無断で泊めたことがある

終電に遅れた友達を、大家さんに無断で泊めてしまうようなこともたまにあります。学生たちのコンパなどは大学の近くなることが多く、下宿はその近くにあるので、時として終電に乗り遅れた学生たちの駆け込み寺になることがあります。完全に独立したアパートであれば問題ありませんが、下宿の場合は無断で友人を宿泊させることにはあまり寛容ではなく、ほとんどの下宿は事前に手続きが必要です。ただ、どうしてもっていう場合も長い学生生活にはあります。朝食の前に友人を叩き起こして静かに帰宅させたことも一度や二度はあるはずです。しかし、これはあくまでもルール違反ですので、くれぐれもご注意を。ただ忘れられない思い出にもなるかもしれませんね。

食事の組み合わせが変

ご飯とうどんというレアな組み合わせに遭遇したことがあります。これは実家暮らしだとまずお目にかかれないかもしれません。この組み合わせが出た時はびっくりしました。チャーハンとラーメンの組み合わせぐらいなら理解できるのですが、何かの間違い?ご飯におかずがうどん?と頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになったりするかもしれません。この情報は私だけでなく当時、別の食事つき下宿に通っていた学生からも聞いています。どの下宿でもあったのかもしれません。

クリスマスの夜は寂しい

クリスマスイブの夜は人恋しくなるのか、誰かの部屋に意味もなく入り浸ってバカ騒ぎしたり、くだらない話で盛り上がったりすることがあります。仲間がいると寂しさも紛れるのでしょうか。これはクリスマスによく見られる光景です。また、私が住んでいた下宿で実際に現場を目撃したのですが、毎年イブの夜は黙々とコタツで正座しながら年賀状を書くという変わり者などもいたりします。

夏休みのあと下宿に戻るとホッとする

夏休みや長期連休の後、実家から下宿に帰った日に下宿仲間に会うと妙にホッとしたりします。下宿に入りたての最初のころは、長期連休から帰ってくるとなんだか心が落ち着かないことがよくありますが、下宿仲間から屈託のない笑顔で「よっ、お帰り!」なんて言われると、妙にホッとして「下宿に戻ったんだな~」と、しみじみ感じたりします。

卒業後に下宿を訪れてしまうことがある

社会人になっても、ふらっと学生生活を過ごした下宿先へ足を運んでしまう時があります。急に学生時代の頃を思い出し、懐かしくなって思わず下宿を訪ねてしまうようです。地元に就職にして、遠く離れていればいるほどそんな気分になって実際に行動にうつしてしまうのです。それだけ下宿生活というのは思い出深い、貴重な心のよりどころとして記憶に深く刻まれているのでしょう。

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